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2010年1月6日水曜日

僕がバンドをはじめた頃…  その1

僕は中学生のころからバンドが組みたくてたまりませんでした
きっかけになったのは、その頃コンピュータやシンセを駆使した
「イエローマジックオーケストラ」というモダンなバンドがありまして
日本のバンドなのに、ヨーロッパやアメリカですごく高く評価されてまして
当時流行りだったディスコテイストなヒット曲がたくさんありましたし
もう寝てもさめても好きで好きでたまらなかったんですね

うちはテレビの電波がよくはいらない山間部だったこともあり
頼れる情報源は、FMの音楽番組か音楽雑誌
雑誌で写真を眺めながら、ラジオの特集やインタビューを聴いて
動くイエローマジックオーケストラを想像していたわけです
とあるとき、フジテレビ系だったと思いますが、
年末に日本武道館で行われたワールドツアー凱旋公演を見て
もうこれは、バンドを組むしかない!
と思い込んだわけです

最初にやったことは、イエローマジックオーケストラのバンドスコアを買ってきたこと
ろくに楽譜も読めないくせに、スコアを持って
家に置いてあったオルガンの鍵盤をひとつひとつ辿り
坂本龍一になった気分に浸ったりしていました

そのうち、高橋ユキヒロさんのドラムがとても心地よく感じはじめ
台所にあった天ぷら用の菜箸を持ち出し
週刊少年ジャンプを床にぐるっとならべ、
テレビでみたとおりにフォームをマネをしながら、
ドラムを叩いているシミュレーションを始めました
考えてみれば、当時このバンドの代表曲は
たいてい4つ打ちのものが多く、シンプルでわかりやすかったのもあり
テンポキープやストロークのいい練習になりました

朝起きるとき、「ライディーン」のカセットをちゃんと頭だししてラジカセに仕込み
おかんには、布団をはぐるかわりに再生スイッチを押してもらうように頼んでおきました
朝7時になると、大音量で「ライディーン」が流れ、その爆音で目が覚める、という
いま思うとはずかしいくらいバカバカしいことをしていましたね

その直後くらい、とある友達の家に遊びに行くと、
お兄さんがエレキギターをやっているという奴がいて
そいつがわざわざもってきたギターを見て一発でしびれました

いいなぁ、いいなぁ、エレキギター、かっこええなぁ…

毎日ずっとそんなことを心のどっかで思っていたように思います
他人が嬉しそうにしているのを黙ってみてるだけじゃつまらない!
そう思った僕は、よし、自分もエレキを買おう!と
一大決心をしたのでした。

つづく

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