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2013年5月16日木曜日

古いやつだとお思いでしょうが…(^_^;)

POBやSTBでご一緒させてもらってる「六さん」と先日ギターの録音をしました。
録音の機材はマシン(PCとソフト)、マイク(コンデンサ)、USBでPCと接続
するミキサー、ここらへんはPOBの持ち物。ほか、ダイナミック系マイクやスタンド、ケーブル類など小物は私の私物を組み合わせてのシステム。

だいぶソフトの操作も慣れてきまして、パンチイン・アウトはもちろん、波形上の編集操作も速くなりました。インディーレーベルにいたころに垣間みたエンジニアさんの神業には及びませんが、適切な操作がその場でサクサクできるようにはなりました。人間なんでもやってみることと続けること、それによって成長できるのですね(^_^;)

先日の作業は六さんのパート(アコギ・ツーフィンガー的なバッキングなどなど)のみ。何回かはパンチインアウトを行いますので、その都度、Recボタンを息を呑むようなタイミングと速さで押したり、また押したり…(1回目はオン、2回目でオフってこと)。自分でいうのもなんですが、ずっとミュージシャンやってるのでリズムやタイミングはほぼばっちりです(自画自賛)。そんな作業をしながら、六さんのプレイを聞きながらふと思うことは…

その昔、東南の1枚目のアルバムのレコーディングのころには、もうデジタルテープ(幅はざっと3センチくらい?)がありました。そこから入ったので「へー、レコーディングのテープってこんな感じなんだ」と思っていましたが、3枚目あたりになったとき、24チャンネルのアナログテープでやったことがありまして、そのテープ幅(ざっと6センチ?)に「うはー、でか!」と思ったのを覚えています。
いまは機材の進歩でこうしてパソコンで録るような場合でも、テープなんぞ使いませんから、「入れた!、抜いた!」っていう境目はほとんど切れ間なく綺麗なもんですし、直後に波形の帯を修正して体裁を整えたり、なれたらわりとやりやすく、かつ安全にできるもんです。しかし、昔のアナログテープの頃の「入れた!、抜いた!」は、どうしても前後に「グヲォーン…」という、ごくごくごくごく短い揺れ(というか濁り)が生じてくるものでした。当時のエンジニアさん(実際に操作していたのはアシスタントエンジニアさん)は、それらの仔細なタイムラグなどを計算に入れつつ、パンチインアウトをなさっていました。もちろんたまに「え?あれ…?」という結果も生じたように覚えていますが、ほとんどは成功。その正確さと速さに舌を巻いたものでした。それに、テープ時代はいまのPCと違って「やりなおし(Undo)が効かない」ということもすごいポイントです。いまはコンピューターのおかげで、一度やってみて、また戻すってのは、どんな分野の作業でも当たり前ですけど、そんなもんがなかった時代は「これからやること=決断=結果は直後に、素晴らしいかそれともあらら…か?」という、天国か地獄か?を一瞬の勝負で乗り切り続ける感じだったのでしょう。
POBの録音作業をここしばらくずっと続けておりますが、いつも思うのはそんな当時のエンジニアさんやアシスタントエンジニアさんたちの技術力。もちろんこの操作だけがすべてではありませんし、音質や音量バランスを調整するのも、やってみればほんとに専門的な細かい配慮の繰り返し。デビュー前後を振り返るともう27年くらい昔のことですが、当時の方々のことを思い出しながら、いまの作業に活かそうと試行錯誤するPOB録音係の私です。

長い話になりましたし、幾分専門的なことばかりで面白くないかと思いますが、たまにはこんな話もいいでしょう?(笑) 僕はたいてい、こういうことばかり考えて暮らしてきた輩ですのでいまさら変わり様もありませんから勘弁してください(^_^;)

週末日曜日はPOBのワンマンライブ(@尾道ジョンバーガー&カフェ)です。

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